【0075】負けさせる側にどこまで説示するか 1.各地域審判所による裁決書の個性 裁決書は、その全てが「国税不服審判所長(本部所長)」名で出され、それは、行政判断の全国統一性の要請に基づくものですが、実際には、各地域審判所の首席審判官の出身・経験に基づく個性が顕れま…続きを読む
【0074】現場の努力を無にする審理は要らない 1.審理専門官 今回は国税不服審判所という権利救済部署ではなく、権力行政である国税局・税務署の話になりますが、国税局・税務署には「審理専門官」という官職があります。 ポストの位置としては、税務職俸給表6級(税務署の統括官…続きを読む
【0073】納税者版「調査経過記録書」作成のススメ 1.調査経過記録書 調査官は、税務調査の一連のプロセスを「調査経過記録書」に記録しています。 「復命事項」として、要旨以下の内容が、時系列で、かつ、原則として箇条書きスタイルで記載されています。 そして、その横には「指示…続きを読む
【0072】不服申立てにおける税理士代理人の特徴 1.不服申立ての代理人 訴訟代理人は弁護士でなければならず、税理士は出廷陳述権のある補佐人の地位に止まりますが、国税に係る不服申立ての代理人になることは「税務代理」の範疇ですので当然ながら可能です。 ただし、税理士しか不…続きを読む
【0071】税務大学校寮の掟 1.税務大学校和光校舎 国税不服審判所に赴任すると、例年7月下旬から8月上旬にかけて「審判実務研修」という宿泊研修に参加することになります。 民間出身の国税審判官はもちろん、国税プロパー出身者にとっても、「裁く」という職…続きを読む