【0088】審判官の心証は早い段階から決まっている 1.審査請求は相撲に例えられる 私は、税理士会などの団体に講演にお伺いして国税不服審査制度を解説するときに、審査請求を相撲に例えることが多いです。 「争点」という土俵を設定し、東西双方から原処分庁と審査請求人が上がり、審…続きを読む
【0087】国家公務員の有給休暇の仕組み 1.任官した瞬間から年間20日換算で付与 労働基準法に「年次有給休暇(いわゆる「有休」)」が規定され、民間企業はこれに服していますが、公務員の世界では「年次休暇」が人事院規則に規定されています。 民間が「有休」と略するの…続きを読む
【0086】国税職員の懲戒処分の量定 1.なぜ税務職員の不祥事は注目されるのか ただでさえ公務員は国民の税金によって給与が支給されている立場ですので、不祥事を惹き起こした場合の国民の視線は厳しいものがありますが、自分の財産の一部を合法的とはいえ侵害する税務職…続きを読む
【0085】閲覧請求の範囲はどこまで拡大されたか 1.閲覧等の範囲は拡大された 平成28年の行政不服審査法・国税通則法の改正前においても、審査請求人は、原処分庁が収集した税務調査関連資料を閲覧した上で主張立証の参考にすることができましたが、「❶原処分庁が国税不服審判所に…続きを読む
【0084】裁決書はどこまでマスキングするのか 1.裁決結果の公表基準 裁決結果の公表については、昭和43年7月の税制調査会「税制簡素化についての第三次答申」を受け、昭和45年の国税不服審判所創設以来、この答申に沿って、国税不服審判所の使命の観点から、先例となるような…続きを読む