【0166】併合審理と併せ審理は似て非なるもの 1.併合審理 数個の不服申立ては、通常、それぞれ別個に審理・裁決すべきものです。 しかし、それらの不服申立てが相互に関連する場合には、審理の重複、判断の抵触等を避ける必要から、むしろ併合して審理することが望ましいでしょう…続きを読む
【0165】民間出身国税審判官の或る日の日記(その43) 1.平成27年7月9日(事務年度末日) 事務年度末である・・・任官して1年が経過し、あと2年で無職となる。 A事件の求釈明期限は24日ということにして進行管理表、引継書に記載して、審理部の審査官にメールをする・・・副審判…続きを読む
【0164】不服申立てにおける総代 1 共同不服申立てができる場合 複数の不服申立人が、一の処分又は同一の事実上及び法律上の原因に基づき、画一的に処理されなければならない複数の処分について、共同して不服申立てをすることがあります。 例えば、複数の抵当権者が…続きを読む
【0163】民間出身国税審判官の或る日の日記(その42) 1.平成27年7月8日(事務年度末日の前日) 支所長は高松署の体制協議のため出張。 神戸支所の事件引継については、来事務年度は定員が減って、合議体構成が京都支所のように変則になるので、事件配付簿の形式をどうするかといった…続きを読む
【0162】訴訟と不服申立てによって考え方が異なる「総額主義」と「争点主義」 1.総額主義とは 税務争訟における被告(国)の主張に関連する重要な問題に、総額主義と争点主義の対立があります。 通説によれば、課税処分取消訴訟の訴訟物は、他の行政処分取消訴訟のそれと同じく、処分の違法性一般(処分の主体、…続きを読む