【0151】民間出身国税審判官の或る日の日記(その34)

1.平成27年5月23日(土曜日)

AさんとBさん以外の支所メンバー8人で支所旅行。
8時25分に大阪中央郵便局前で待ち合わせ。
総括審判官は最後に登場したが1時間前に着いていたらしい。
なぜかバスは建制順に座席が指定されていて、自分の後ろは弁護士出身審判官、前は副審判官になっていた。
最後尾の支所長の隣はもちろん総括である。
高野山の大門から金剛峰寺、奥の院まで3時間ほど歩いた。
そしてさらに3時間ほど車で走ってやっと湯の峰温泉に着いた
バスの中のあみだくじで、支所長、弁護士出身審判官、審査官と自分の4人の部屋だった。
ぬるい湯の温泉があったので、いつもよりも楽しめた
宴会もしたが1時間半ほどであっさり終了。
その後もじっくりぬる湯に入り、支所長、総括、主任審判官と露天風呂で喋っていた
副審判官は審査官に世界遺産の温泉か家族風呂に入ろうとけしかけていたが、当の本人はすぐに寝てしまっていた。
雨が降って来たが明日は筏下りができるだろうか?

2.平成27年5月24日(日曜日)

部屋の3人が隣の部屋で少し飲むということだったので、これ幸いに灯を消して寝た。
こういうところではあまり寝られないが、今回はじっくりお風呂に入ったせいか、割と寝られた。
朝風呂にも行くが、場所が変わって今回は熱かった。
9時出発で、難所を越えて道の駅に到着し、着替えをロッカーに入れて待機。
審査官が、昼食を摂る場所がないと困っていたら、マイクロバスの運転手さんが道の駅のレストランに掛け合ってくれ、臨時に作ってくれることになったようだ。
日差しも出てきて焼けそうな感じ。
専用バスで移動して約75分の筏下りを満喫。
煽られて先頭に立つが、先頭の方が案外濡れずに済んだようだ。
終わって専用バスで戻り、車中でお弁当を食べてひたすらバスで帰路に着く。予定より早く着き解散は16時15分頃で、JRで帰宅。

(補足)
いわゆる会社の慰安旅行ですが、公務員の世界は会社(官)負担がなく、各自が毎月の給与の中から積立をして自費で行っていることにまず驚きました。
今回は、8月から5月まで月5,000円ずつ10か月を積立てて行きましたが、8名で20人乗りのマイクロバスを運転手付きで借りたせいか割高になり、1泊2日でほぼ50,000円を使い切るものになりました。
神戸支所は神戸市兵庫区新開地(兵庫税務署庁舎内)にありますが、支所長が高松国税局からの出向者ということもあり、また、高野山開創1200年という年だったこともあり、遠出をして最後は三重県との県境にある北山村の筏下りまでしました。
懇親会のための費用徴収であれば職階によって差をつけるということはありますが、旅行積立は上から下まで定額の負担であり、しかも下(審判所では審査官)は支所長をはじめとした上(指定官職・審判所では副審判官以上)のお世話(上記でいう筏下り後の昼食の手配)をしつつ事前の企画もしつつ負担していたのですから、民間の監査法人というドライな職場に直近までいた人間からすると「時間まで拘束されてよくやってるな。ご苦労様。」という印象でした。
最近は税務署でもこういった旅行まではしなくなった部門が多いようですが、それでも「豪華お食事会」や「日帰り旅行」くらいはしているようであり、全部または一部の会社負担を当たり前に思っていた(しかも「プライベートの時間まで拘束されて!」と不満だった)私にとっては衝撃的ながらも「これも経験(将来のネタ)だ。」と思っていました。
ちなみに、マイクロバスの配席は、後ろから「支所長(総括審判官が隣でお世話)・主任審判官・弁護士出身審判官(任官3年目)・私(1年目)・副審判官・審査官(私より4歳年上の税務署総務課長級)・審査官(私と同い年で税務署上席調査官級)」でした。

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