【0159】民間出身国税審判官の或る日の日記(その40)


1.平成27年7月6日(異動予告日の翌開庁日)

自分が講師をした税理士会支部の講演についての支部会報の記事を総括審判官に見せたらコピーをして良いかと言われた。
総括と主任審判官が金曜日の飲み会の負担について小競り合いをしていたが、週2回も三役(+支所長)で私的で飲んだの?・・・しかもその前日はお別れ会だったのに。
「平成27年7月保管文書一覧表」が配付されチェックを行う。
「情報管理のバイブル」がない!と思ったら、先週A審査官に回収され、今日最新版が届いていた。
前回の引継時にも思ったが、一度引継書類になったものが古くなって(平成15年とか)ほとんど参照していないものも引継書類に入っているのが「なんだかな~」と思ってしまう。
審判所情報も平成21事務年度くらいまでが引継対象で、それ以後は対象外でなかったりする。
総括が、京都支所の総括審判官に電話して、審査官の配置などについて小声で相談していた。
それを受けて原案を支所長室に入った。
税理士の師である廣瀬来三先生に人事異動のお知らせの手紙を書く。
今日も異動関係の電話のやり取りがひっきりなしであり、総括のもとに大阪本所の総務係長、管理係長がそれぞれほぼ同時にかかってきたりしていて、個別事件がおいてきぼりになっている。
総括が、お母さんの体調関係で明日休暇ということになるらしく、A事件についてはこのままフリーズということになるのではないか。
文書管理システムの入力が全国で集中しているらしく、システムが固まる現象が起こっていて、負荷軽減のための方針が総務係の主任からメールで来ていた。

2.後任者からの連絡

後任になる高松の弁護士出身審判官から電話が入るが、「16日の審友会(大阪審判所全体の互助会)懇親会はまだ着任していない段階でもみんな出るのか?」という質問だったが、いくら転居を伴うといっても16日時点で高松から着任していないってことある?
電話で「15日に支所打ち合わせ会と支所懇親会がある。」ということを言うのを忘れたので、慌ててメールしておく。
審査官3名のうちまたも2名が新任となり、B審査官の仕切りは大丈夫か不安である・・・ということは、来事務年度も専科は2部の副審判官1人ということだ。
現在審判所に来るレベルの人は普通科採用が多かった時代だからか、普通科支配が継続しているということだからか・・・。
B審査官が、「通則法(相続税)の調査審理のポイントがない~。」と言っていたが、起案の手引の後についているということを知らなかったようである。
身分証明書、職員証票については8日の交換便で本所に送るようだ。
子育て臨時特例給付金の国税庁長官確認印付のものがA審査官から配布されたが、児童手当のように審判所で処理してもらえるのかと思ったら、これについては自分の住む自治体に自分で持って行くか郵送しないといけないらしいが、3,000円のために郵送料を掛けるのは勿体ないので、近くに行く用事があるときに持参提出したいところだ。
神戸支所の互助会である「みなと会」の会計報告で6,200円(審査官は4,700円)の還付ということになり、現金で受け取った・・・これで全ての部門費の精算が終了したことになる。
任官時に驚いた給与の追給と回収であるが、今次審判所から出る人はその逆の処理が発生し、7月は審判所から1か月分の給与が出るが、7月10日から31日までの分は追って局から支給されるのと同時に、審判所に同額を各自振り込むことになる。
「予算が違うから」という理由であるが、予算が違っても会計係同士が総額でやり取りすれば良いだけではないだろうか?
大阪本所に送るための段ボールと送り状を貰うが、会社都合の異動で自己負担に納得していないことに加え、800円もするのにあんまり大きくない。
私用の税務六法を入れなければ楽勝だが、入れてもなんとか入るだろうかと思案する。
総括が主任審判官と審議室にこもり、おそらく事件の係属について相談している。
その間、A審査官とB審査官は「出入り表が来ないですね・・・自分達に下りてこないだけですかね?」と言っていた。
自分も早く見たいし。見ないと誰に引き継ぎしてもらったら良いのかわからない。

3.事件関係は蚊帳の外

最後に支所幹部会で事件の進捗を報告したが、A事件の争点確認表については総括の中ではペンディングのままになっており、総括は異動事務関係優先で対応しているため店晒しになっている感じで時間切れになってしまいそうな気がする。
B事件の争点の確認表についてB本人に電話したところ、「言いだしたらキリがないがそれで良いですわ。」と投げやりな回答を得る。
B審査官に原処分庁に電話してもらったところ、こちらも意見なしで良かったが、資産1統官が異動になり、後任はなんとA事件の兵庫の1部門統括官であった。
そういえば、裁決されたC事件の裁決書は遅くても今日発送という予定だったが発送されたのだろうか。
総括が15:30の今になってA事件の争点の確認表を見ているようだが、明日は休暇を取られるということだし、もう今事務年度はタイムアウトにして貰いたいのだが・・・。
16時半になって、総括、B審査官と再度3人で検討が始まったが、結局は自分の案で審理部の審査官に送ってみることになった。
ということで、明日1日で見てもらうというハードスケジュールではあるものの、とりあえず明日の審理部の反応を見てみることにする。
かなりバタバタな感じで、事務年度末に押し込んで良いのかなという気もする。

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