【0290】民間出身国税審判官の或る日の日記(その47)

1.平成27年7月23日

午後からの2部門打ち合わせの準備をする。
担当審判官変更決裁がやっと下りて管理係長が決裁済起案を持ってきた。
総括審判官と庶務担当副審判官が「5分前集合、遅れないように。」と触れ回りに来た。
庶務担当副審判官が「租税共通法規集を持って行くように。」と言いに来て「えっ!」と言ったら「嘘だぴょーん」と言って帰って行ったが、弁護士出身審判官が真に受けて会場に持って行っていた。
所長訓示、次席あいさつ(トップは「訓示」でそれ以外は「あいさつ」というらしい)ともに項目としては目新しい要素はなかったが、所長訓示で「(地方の出先機関の長の集まりである)官衛長連絡会で神戸の医療センターに行ったときに、直接の専門外の担当者もカンファレンスに参加しているのが印象的で、審判所も同じだと感じた。」という話があった。
次席審判官は審判所が長いらしく所内の説明会その他が大変だ。
B審査官が蕁麻疹で急きよ病院に行っていたらしいが、自己紹介後の所長、次席、管理課長退席後の部長あいさつ時に駆け付け、特に一時的なもののようだ。
おもに総括審判官からの業務指示であったが、最初に所長(実際は審理部長)からの指摘事項と、第二部としての業務処理方針についての指示があった。
前者は、審理部との連携などの「確かに」という指摘であったが、後者は、総括審判官が高松審判所の法規審査担当であったときに運用していた「4か月の時点での議決書案を部長、総括審判官、主任審判官に提出するように。」という指示にはビックリした。
担当審判官のA事件はすでに4か月を経過しているが、主張までしかできていない。
最後に部長が「何が何でも・・・」というフォローはしていたが、A事件についてどうしようか午後に部門で相談しよう。
庶務担当副審判官から第二部の互助会である「にしん会」の規則についての提案があったが、「会費5,000円十旅行積立5,000円+備付のお茶代2,500円」って結構な負担である。
大阪審判所全体の互助会である審友会1,700円を含めると神戸支所の前事務年度よりも多くなる。
それと冬季賞与からも5,000円を徴収することになっていた。
総括審判官による司会進行の結果、終了予定時刻の少し前に終了したが、弁護士出身審判官と「4か月ってどうなん?」みたいな話をして自席に戻る。

2.担当審判官変更決裁

B事件の反論書が届いていたが、・・・が云々と書いてあって、「自分が担当審判官だったらどうしよう?」と思った。
裁判官出身審判官と庶務担当副審判官がB審査官の蕁麻疹について労いというより弄りのために来ていた。
A事件の担当審判官変更につき、代理人弁護士に電話しておいた方が良いかA審査官に相談したが、「それしか用件がなければ不要なのでは?」ということだったので従う。
総務係の主任から大阪本所のICカードの交付を受け、支所職員の本人確認カードを返却した。
部門係属事件の打ち合わせをして、自分の担当するA事件については、弁護士出身審判官から「法律上の主張と事実上の主張の整理が必要であること。行為間の因果関係を明確にすること。」という指摘があった。
「17時半になったら速やかに会場に向かうように」との総括審判官からの指示がある。
担当審判官変更通知につき、A審査官について行って庁舎内の原処分庁担当者に渡してきた。
8階の徴収部訟務官室に行ったら前事務年度の庶務担当審査官が居て話していたが、「この状況を見られるといかに13階(審判所)の人口密度が低いかがわかるでしょ?」と言われた。

3.審判部内の懇親会

にしん会懇親会の会場は貸し切りで18時ころにスタート。
審判所長の乾杯は前回と同様の声の張ったものだった。
右が庶務担当審査官、左が次席審判官、目の前が1部門の副審判官という配席である。
庶務担当審査官は審判所8年目とかでこちらが声を掛けないと答えないし答えも最小限でコミュニケーション的に「?」という感じだった。
「それだけ現場の経験がないということですが。」とコメントしていたが、審理向きなのか審判所しか居場所がないのかはこれからの付き合いでわかるかもしれない。
打ち合わせの時に庶務担当者(総括審判官・副審判官)が一様に「風通しの良い職場を目指す」と言っていて「そうじゃなかったのか?」と違和感を覚えていたが、やはり前部長と部下との関係にいささか問題があったようである・・今事務年度の部長は大丈夫だろうと思うが。
やはりこの現場では何か趣味といえるものを持っていないと話が持たないようだ。
ともに審判所の長い次席審判官と庶務担当審査官が、「あの人は宛てにならない」やら何やら自分のことはさておいて自分の両側で会話している。
所長からは「前事務年度の神戸支所の事案で管外出張したようですね~。」と言われたが話の途中で席替えになる。
20時半前に次席審判官の中締めあいさつで終了。
次席審判官は京阪(枚方市にある公務員宿舎)なので枚方市駅まで相手をしないといけないのかなと思ったが、弁護士出身審判官とゆっくり歩いて回避した。
弁護士出身審判官は「件数が今のままで終わるはずがないので、協力してやりましょう。」と言われたが、自分はまだ何をどこまでのレベルでやればよいのかも把握できていない状態だ。

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