1.平成27年〇月〇日
所長と次席審判官の回付予定が記載されている表が昨日更新されていたが、新たな事件が出てきた感じである。
支所の現在の係属が実質10件あり、これを3合議体で捌くのは結構大変ではないだろうか。
審理部のC審査官が明日のA事件の最終打ち合わせにやってきたが、関わると長いので自分は無視してしまう。
と思ったら、今度は自分のところに来て、「担当されているB事件について、『本部照会が終わったら事件検討会をした方がよいのではないか?』と裁判官出身審判官が言っていた。いずれ、部長にもそのような話が下りてくると思うので、先にお伝えしておく。」と言いに来てくれた。
合議体も「部長の参加は要らないのではないか?」と言っており、「まあそうか。」という感じだったが、お昼にA審査官と2人きりになったときに、「本来はやるべき事件ですよ。」と言っていた。
2.合議体・審判官の独立性
この辺の頃合いが自分にはまだ良く分からないが、いくら合議体が独立しているといっても、所長決裁が必要なのだし、今回は審判所の判断ひとつで決まるのだから、所内のコンセンサスの形成は必要だということなのだろう。
午後一番でみんなにB事件の議決書案を配付するが、同じ島であり仕切りも何もないため、この「見られているのが丸わかり」というのが何とも嫌である。
弁護士出身審判官は何か専門書を引っ張り出して見ているし、A審査官は紙ではなくファイルを画面で見ているようである。
主任審判官は、ずっと事件ファイルと照らし合わせながら見ている。
問題はA審査官がどういう印象を持っているかなんだけど・・・何か意見を持っていて、あとから言われても困るんだけど。
こちらから聞かない限り言ってくれないのだろうか?
3.平成27年〇月〇日
国税局敷地内で国税労組の青年部が機関紙を配っていたが、「普通科生は8年で2級に、専科生は3年で2級に一律昇格を行うこと」といった要求が書いてあった。
それは、「若いうちには差がない」という考え方によるそうだ。
10時からA事件の事件検討会のため、やっつけで記録を読み直すが、時間に限りがあるので、事件検討表くらいにとどまる。
3役の朝の打ち合わせの最中に、第1部の部長と総括審判官が部長室にやってきたが何だ?
もしかして、「第1部の産休取得者により合議体の数が減るので1人回してほしい。(もしくは第2部の事件配付を多くしてほしい。)」ということの直訴なのか?
主任審判官が部長室からなかなか出てこない・・・もう事件検討会なのだが。
4.事件検討会
事件検討会は結局40分弱で終了し・・・ということだった。
その後の余談で、次席審判官とC審査官の経験者だけの盛り上がり話が続いたが、・・・などの話があった。
主任審判官と弁護士出身審判官が部長に報告に行き、10分くらい話をしていたようであるが、帰ってきて「事件は瞬間冷凍ですね。」と2人が冗談を言っていた。
B審査官が事件検討会の議事録を取りまとめているときに、「C審査官って発言は多いですけど、事件に直接関係のないことばっかりですね。必要最低限の内容だけメモにまとめると、あれだけ喋っているのにC審査官のコメントがないことになる。」と言っていて、無理やり登場させていた。
第1部の総括審判官が(京都支所で同勤経験のある)弁護士出身審判官のところに質問に来て、弁護士出身審判官が「僕ですか?」と聞いたら、総括審判官が「・・・さんに決まっているじゃないですかぁ。仕事のことは。」と言って(同期の)主任審判官を見て、主任審判官が「え~?(自分は飲み会の話だけ?)」と言っていた。
5.議決書案のコメント
午後になって、配付していたB事件の議決書案について主任審判官がコメントをくれたが、「・・・は・・・とは乖離しているのではないか?ここが崩れると主文にまで影響するのでは?」という指摘であった。
これを機に急遽合議体と分担者を招集して打ち合わせをしたが、根本的な組み換えを余儀なくされることになった。
A審査官からも「基礎事実と認定事実の整理」などのコメントを受けたが、早く言ってくれたら良いのにと思う。
ということで根本的組み換えを始めるが少し進めただけで定時を迎える。