1.平成27年9月〇日
出勤直後からA事件の作業を再開するが、改めて証拠を見返して議決書案に反映させるも、案外誤りが多いことに気づく。
午前ギリギリに弁護士出身審判官とA審査官に渡し、弁護士出身審判官が「もう『乗るか反るか』みたいになってきましたね~。」と面白がられて言われたが、「じゃあこれ以外にどうしたらよいか」というアレンジが自分には利かないので、弁護士出身審判官の案に乗るしかない。
1部の弁護士出身審判官から、「神戸支所・京都支所の民間出身の国税審判官2人が本所に研修で来ていることから懇親会は17時50分開始で」というメールが来たが、早く始まってありがたい。
2部の弁護士出身審判官から「奥さんが病気で今日は欠席せざるを得ない」と言われたが、幹事の弁護士出身審判官が午後から出勤らしく、取り急ぎ1部の弁護士出身審判官に伝えに行く。
A審査官が、今日からの本部所長視察の会場設営を総括審判官から指示されていた。
今日は、新任者はIT研修なのだが、講師の審理部のC審査官は、「合間に本部所長講話の1時間を取られて自分の時間がなくて困る」といった話をしていたそうであるが、いかにも傍若無人なCさんらしい。
所長と次席審判官に事件を回付する予定表を見たが、審理部の手持ちが2件しかないようであり、かなり処理が進んでいるようだ。
1部の弁護士出身審判官が「下旬に何か発表しないといけないんでしたっけ?」と言われて、「28日の昼休みの勉強会で発表するって自分で手を挙げたじやないですか?」と言ったら薄く思い出したようだ。
その審判官は18、23、24日と休むので、9月17日までに準備する必要はあるが。
自分が関わった事件で参考にしたものを取り上げたら良いと思うのだが。
2.本部所長講話
本部所長講話は、京都・神戸の支所メンバーも来ており、神戸支所は総括審判官と庶務担当のD審査官以外の7人が来ていた。
今回の講話は格上の本部所長であることから、前から所長・次席審判官の順となり、副審判官以下は1列3人という配席だった。
所長は、「事実認定」「争点」「法的三段論法」をテーマとして1時間講話をした。
講話の後は、新任者は研修、弁護士出身審判官は本部所長との検討会(争点外事項で排斥した事件について)の陪席参加であり、2部門は自分とA審査官のみである。
1部門は、弁護士出身審判官などの関東地方への職権調査の出張の段取りについて話しているが、久しぶりに出張に行きたいなと思う。
明後日の基幹支部研修に手を挙げようとも思ったが、半日で土産を自費で買って部長に研修内容を復命してというのが鬱陶しくて止めたが、次席審判官が同行するらしく、手を挙げなくて良かったなと思う。
3.配付物
B事件の答弁書が来たようで、B審査官は研修なのでA審査官が受付していたが、本所は答弁書にしても意見書にしても期限どおりに来ることが多い気がする。
署は(副)署長の決裁ラインが長いからなのだろう。
副審判官以上にTKCの会報が配付されたが、今回も京滋会の佐藤正行さんが寄稿していた・・・活躍されているな。
主任審判官から「あなたが居た事務所はTKCとか他のシステムを使っていたんですか?」と聞かれた。
平成27事務年度の国税庁の実績評価目標についての指示文書が来ていて100頁以上あるのだが・・・全員に配布するのはもったいなくないか?
今日は主任審判官が研修なのでA事件の議決書案についてのコメントを貰えることはなく、さりとて、明後日は弁護士出身審判官が休みなので明日のうちに合議体で固められたらと思う。
4.国税外出身者の懇親会
弁護士出身審判官も飲み会に参加できるようになったようで、17時半まで残って北浜の会場に行く。
京都・神戸支所の民間出身の国税審判官2人にメール以外に直接時間変更を伝えていないということで、連絡を取ろうとするが留守電になったので諦めていくと既に2人とも居た。
自分は既にお金に細かい(うるさい)キャラが定着しているようであるが、数少ない会計系出身民間審判官なので、そういうキャラがついても自分としては良いのではないかと割り切っている。
会場は京都支所の弁護士出身審判官の事務所の隣のビルだった。
相変わらず裁判官出身審判官は暴走しており、・・・の発言に、女性である弁護士出身審判官は完全に引いていた。
裁判所書記官出身のB審査官は、審査官当番のため少し遅れてきたが、自分の立場の微妙さ(外部出向だけど末席審査官で経験が活かせるようで活かせない。)に苦労しているようで、体重増加はストレスがあるのかもしれない。
第1部長と第1部総括審判官の最近の動きは、国税不服申立制度改正プロジェクトで、リーダーである副審判官と補佐する審査官の人間関係が原因であるようである。
午後9時頃になっても終わりそうにないので、第1部の弁護士出身審判官に示唆してお開きになる。
何人かは2次会に行ったようであるが、自分と2部の弁護士出身審判官は京阪で帰る。
弁護士出身審判官は普段は勢いが良いが、もともと国税職員出身ということもあってか、批判的に物事を観察している傾向にあり本音を言っていた。