1.平成27年〇月〇日
出勤前に時間があったので12時台にトーマツ大阪事務所近辺を歩くと、大学の後輩の会計士に会う。
4時間年次休暇を取得し、本来であれば13時45分出勤となるが、マイナンバー研修が13時30分開始なので13時過ぎに出勤する。
出勤すると研修を受ける副審判官とB審査官が、場所取りに行こうとしていたので自分の分もお願いする。
出勤したらTKC会報が机上に置いてあったが、今回も京滋会の・・・税理士の寄稿記事があり大車輪の活躍である。
その会報にA事件の代理人である税理士法人の代表税理士が入った座談会記事が書いてあったが、内容は「相続税書面添付にどう取り組むか」である。
マイナンバー研修は管理係長が講師で、前半は以前にe-learningによって受けた内容と同じ概要研修、後半は審判所としての取扱いであった。
審判所は形式審査において必要になるが、マイナンバーカードの両面コピーの添付慫慂、もしくは通知カード+免許証のコピーの確認という手続が出てくるようだ。
ただし、番号の記載がない(番号確認書類の添付・提示のない)場合でも、それで却下にしない(補正を求める場合も他の形式補正事項に便乗する形で求める)という腰砕けのイメージがした。
午前中からA事件について主任審判官と弁護士出身審判官が議論していて、弁護士出身審判官が参考になる最高裁判例を探してきたようだ。
2.審判部の懇親会
B審査官作成によるくじ引きの結果、今日の第2部の懇親会の配席は、前が庶務担当副審判官、両サイドが部長と1部門の弁護士出身審判官になった。
その場で、第2部の互助会である「二審会」からB審査官への出産のお祝いを贈呈することになるが、2部門からも独自にお祝いをするようである。
管理係の審査官から、A事件の担当審判官指定決裁が下りた旨の起案の返却があり、A審査官が出勤する明日に発送ということになるだろう。
残りの時間は、B事件の事件検討表の加工をする。
●月●日の裁判官出身審判官が希望する女性の会計係長を交えた懇親会について、前日にも裁判官出身審判官と部長などで懇親会をするようで連続の飲み会になるが、食べ物のジャンルだけ変えてもらえれば裁判官出身審判官としてはOKらしい。
定時である17時半前にフライングで片付けをして、17時半ちょうどに部の懇親会に出発する。
なぜか大阪マルビルであり、京阪沿線にとっては多少酷な場所であったが、部長か総括審判官がポイントカードか何かを持っているようである。
最初にB審査官に二審会と(大阪審判所全体の互助会である)審友会からのお祝い金の贈呈があった。
とにもかくにも庶務担当審査官の暴走がひどく、7月の顔合わせ会のときは「なぜこんなに喋らないんだろう。」と思っていた印象が180度変わった。
「・・・」などのプライベート満載な情報を周りから聞いた。
帰りは弁護士出身審判官と京阪で帰る(みんなと方向が逆)であることを良いことに、庶務担当審査官はじめ他のメンバーを置き去りにした。
帰りの電車の中で、退官後の展開などを喋ったが、弁護士出身審判官はどうやら司法修習やその後の弁護士当時にもいた広島には帰らないようであり、できればもう一度行政経験を積みたいと思っているようである。
3.平成27年〇月〇日
シャツの半袖が自分だけになったことを庶務担当副審判官に弄われる。
昨日の飲み会で、裁判所書記官出身のB審査官が「書記官の後輩でかわいい子がいる。」と聞いた庶務担当副審判官が「子供の嫁に」と興味を示していたが、30歳ときいて「ダメ」と言っている。
今日から1週間は超過勤務縮減週間ということで、総括審判官が「17時35分までには出てください。」と言いに来たが、誰が何時に帰ったかを管理課に報告しないといけないそうで、みんなが早く帰らないと自分が帰れないのだ。
管理係の審査官から、●月から●月の公表裁決事例の案内があったが、全体で6事件、大阪支部は1事件しかなかった。
それは、相当の地代を収受している場合に、同族会社に該当する場合には20%を純資産価額の計算の基礎に入れるべきか否かという事件である。
今日の部長・総括・主任による3役の朝会は1時間半を超えていた。
B事件の事件概要図を作成するが、図というほどのものではなく、経緯と現時点の主張の羅列である。
4.請求人対応が難しい事件の主張整理
午後は現時点の想定の釈明陳述録取書と質問調書を作成する。
午後からC事件の当初合議に先だっての合議体ミーティングを第3合議室でしており、自分とA審査官は自席に居た。
A審査官は、B審査官から渡されたC事件の事件検討表を見て、いろいろB審査官や主任審判官に指摘していたが、弁護士出身審判官もいろいろ直しているようで、またA審査官と弁護士出身審判官との摩擦が起こるのではないかとヒヤヒヤしたが、そこまでにはならなさそうである。
A審査官から、C事件の事件検討会連絡票の配付を受けるが、そのままファイルにしまう。
B事件の先行事件関係で、第1部の審査官に課税要件チェックリストをデータでもらうが、作成まではできなかった。
第1部の別の審査官が、B事件の一件書類を借りる自分に、「合議体の整理で『あなたの主張はこういうことですか?』という風に持って行った方が良いのでは?」と言いに来た。
弁護士出身審判官に対してはたわいもない話をして、弁護士出身審判官も調子を合わせて応じ、帰って行った。
もう忘年会の日程調整があり、12月●日となった。
主任審判官が第1部の主任審判官(同期)と「主任審判官会議」と称した会議なるものをやっていたが、終わってから総括審判官に「それやる意味あったの?」と言われていた。
超過勤務縮減週間ということで総括審判官が鍵を閉めるそうであり各部門に早く帰るように触れ回っていた。