【0313】民間出身国税審判官の或る日の日記(その70)

1.平成27年〇月〇日

総務係長から〇日の本部管理室長面談の日程が来るが、自分は13:50~14:35まで、1部門と2部門との3人のグループ面談の予定になっている。
部長は昼前に面談なので、A事件の合議を入れられるにせよ、15:00以降ということになるだろう。
新たに所長決裁が出ていたが、・・・したので却下という事案だった。
A審査官は、新たに所長決裁フォルダにアップされたら通知が来るシステムを構築しているそうだ。
パソコンが新しくなり、審判所の辞書登録がされていなかったので、B審査官に登録の仕方が書いてあるマニュアルを見せてもらって作業する。
A審査官からB事件の当初合議に当たっての事件検討表と課税要件チェックリストの配付を受ける。
弁護士出身審判官はリーガルアドバイザーとして部門間のたすき掛けの担当はしないが、2部門の自身が合議体を構成しない事件の合議も出るという取扱いのようなので、A事件の合議の出席者となる。
以前、管理課長が、フリーデスクを囲うパーテーションが必要ではないかと話していたことがあるが、今のレイアウトのままで囲うと1部門と2部門が分断されることになるので、フリーデスクの位置を変える(壁際にする)必要があり、2部門の位置をずらすとあったレイアウト変更が生じるようである。
神戸支所長が部長室を訪ねてきたが、どうやら人間ドックの帰りのようだ。

2.口頭意見陳述の準備

「弁護士出身審判官が姿を消したな~」と思ったら、口頭意見陳述の位置づけについて調べていたようで、発端は朝の部長・総括・主任の3役打ち合わせで、・・・という話を総括審判官が言っていたらしく、「本当なのだろうか?」とみんなに投げかけたことによるものである。
弁護士出身審判官が「山田二郎先生の著書では、『・・・』とあり、・・・しないといけないのだろうが、実際問題そこまでやらないといけないのか?」と主任審判官に言っていた。
山田二郎先生は行政法の権威らしく、その先生の意見は通説なのだそうだ。
部長が2部のレイアウト関係で室内を行ったり来たりしている。
本部管理室長の面談日程をよく見ると、個別面談になっているので、どうやら前事務年度と同じように3人のグループ面談ではなさそうだ。
正午頃トイレで審判所長と会い、相互に昨日の謝辞をしたが、そういえば、所長は「図書室にひとり行くにしても自分の消息を不明にしてはいけないということで息が詰まる」というような話を昨日されていた。
お昼を部長、主任審判官と行くと、1部門や1部2部門のメンバーも居た。
昼過ぎにC事件の代理人から電話があり、「・・・」とのことだった。
事務員が持参したということでA審査官に収受処理をお願いしたが、内容は・・・だった。
「・・・」とも思ったが、どうやら、請求人面談も同席主張説明もしなかったので、・・・しようとしたのではないかという気がする。

3.事件処理が停滞している

B事件の当初合議は〇日〇時から開始となったが、日程が混み合ってきたことから、C事件も日程調整する必要があるのでは?ということでB事件の直後にするか?ということになったが、答弁書も来ていないのに「1時間以内に終わるでしょ?」という意図が見え見えの日程調整をするのも良くないということで明日を待つことになった。
〇日を逃すと次月第1週後半になってしまうようだ。
第1部の審査官が弁護士出身審判官を訪ねてきて、「ワンクリック詐欺がどうこう」みたいな雑談をしている。
代理人からの主張要旨の提出を受けて、・・・を少し加工する。
弁護士出身審判官が、主任審判官に、「C事件の一件書類はもらえるんでしたっけ?部長面談時に、『C事件については請求人対応が大事なので、その辺も(慣れていない自分やB審査官に)アドバイスしてやってくれ。』と言われたが。」と言っていたが、もちろん配付することになるだろう。
弁護士出身審判官が、帰り際に、「結局今月はほとんど何もできないまま終わりそうですよね。年明けにしわ寄せが来ないですかね~。」と言っていた。
副審判官が、「D事件につき現地に行く必要があるか」と考えていたが、実在性確認の1点のためにでも行ったほうがよいのではないか?と答えた。
A審査官が、「・・・」と言っていたが、どこの画面を見たら良いのだろうか?
今日まで超過勤務削減週間で、主任審判官が、「明日から残業してみっちり仕事しよっ!」と冗談で言っていたが、明日からも定時退庁だと思うが。
主任審判官と副審判官が、「審理部や審判所長・次席審判官が具体的にダメな(書き直しを要する)箇所を言ってくれたらよいが、「全体的にダメ」と言われてもどうしたらよいのか・・・。」と喋っていた。
審査事務の手引きの・・・部分を縮小印刷しようと思ったが範囲指定を忘れて大量に出力が始まってしまったが、B審査官に助けてもらって事なきを得る。
帰りのエレベータで次席審判官と同じになるが、審理部メンバーか誰かとの飲み会のようだ。
その場で、次席審判官から「請求人対応の手引きを作れって弁護士出身審判官に言っておいてくださいよ。自分から言ったんだから。」と再度念を押された。

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