【0071】税務大学校寮の掟 1.税務大学校和光校舎 国税不服審判所に赴任すると、例年7月下旬から8月上旬にかけて「審判実務研修」という宿泊研修に参加することになります。 民間出身の国税審判官はもちろん、国税プロパー出身者にとっても、「裁く」という職…続きを読む
【0069】国税不服審判所の組織(審判部編) 1.審判部と法規審査担当 国税不服審判所には12の支部があり、それを「〇〇国税不服審判所(沖縄だけは国税不服審判所沖縄事務所)」と呼称しています。 これら12の各地域審判所は規模の大小の差が大きいことから、その全てにおい…続きを読む
【0068】国税不服審判所の組織(支部編) 1.各支部の規模 各地域国税不服審判所は、国税不服審判所の組織内の名称としては「国税不服審判所支部」といい、国税局・(沖縄)国税事務所管轄と同様に全国に12か所設置されています。 また、東京国税不服審判所には横浜支所、関…続きを読む
【0067】国税不服審判所の組織(本部編) 1.国税不服審判所本部の機構 国税不服審判所は、本部・12支部・7支所の計20の拠点があり、うち本部は東京霞が関の財務省本庁舎の4階に存在します。 私も採用面接を含めて数回しか訪れたことがありませんが、財務省、国税庁等の…続きを読む
【0061】「令和元年度における審査請求の概要」の読み方 1.毎年6月後半に公表される 去る令和2年6月19日、国税不服審判所は、「令和元年度における審査請求の概要」を公表しました。 例年6月後半に、前会計年度の審査請求の発生状況と処理状況、認容割合、1年以内の処理件数割合など…続きを読む
【0059】訂正裁決になる誤りの例 1.用語の遣い方 国税不服審判所の公表裁決をご一瞥いただくだけでも、「こんな文章を書く仕事をしていたら、そりゃあ文章に小うるさい奴になるだろうな」と思われていることでしょう。 例えば、裁決書で「反面調査」という用語は使用…続きを読む
【0058】負け方も大事 1.書面でしか回答できない 私が国税不服審判所において裁決書案(議決書といいます)を起案するに当たって苦労したことのひとつに「書面でしか回答できないこと」がありました。 「書面でしか回答できない」こと自体は特殊なことでは…続きを読む
【0055】本部照会必須事件 1.裁決書の「原本」をご覧になったことはありますか? 皆様は、裁決書の原本をご覧になったことはおありでしょうか。 裁決書の発送に携わる管理課職員以外には、裁決書の原本を触る機会はほとんどないと思います。 なぜなら、裁決書…続きを読む
【0053】国税不服審判所創設50周年 1.2020年5月1日は何の日でしょうか 2020年5月1日は、このブログを2019年5月1日(令和初日)に開設してちょうど1年・・・でもありますが、もっと大事なこととして、国税不服審判所が創設されて50周年を迎える日で…続きを読む
【0052】わかりやすい文章を書く工夫 1.裁決書の文章が難しくなる事情 裁決書案を起案してきた立場から申し上げて、裁決書の文章が難しいことを否定する気持ちは全くありません。 税理士先生を中心に、「もっと簡潔に書けないものなのですか?」と問われるのですが、書く…続きを読む