【0281】再調査の請求との関係 1.再調査の請求の適法性の検討 再調査の請求を経て行われた審査請求の場合においては、当該再調査の請求の適法性について検討することになります。 この場合において、例えば、国税通則法第77条第1項に規定する不服申立期間を経過…続きを読む
【0280】適法な審査請求期間か否かの検討(その2) 1.処分に係る通知を受けた日 国税通則法第77条第1項括弧書の「その受けた日」とは、社会通念上、処分に係る通知書が処分の相手方の支配領域内に入り、その内容を了知できると認められる客観的状態に置かれた次のような日をいいます…続きを読む
【0279】適法な審査請求期間か否かの検討(その1) 1.審査請求期間の原則 再調査の請求をしないで審査請求をしている場合には、処分に係る通知を受けた日又は処分のあったことを知った日の翌日から起算して3月以内にされているかどうか、また、再調査決定を経た後の審査請求の場合には…続きを読む
【0278】審査請求の利益の有無 1.理由付記の不備・調査手続 たとえ国税通則法第75条第1項の「国税に関する法律に基づく処分」に該当する場合であっても、当該処分が請求人の権利又は法律上の利益を侵害していないときは、当該処分は審査請求の対象になりません。…続きを読む
【0277】審査請求人の適格性 1.形式審査における請求人適格の審査 国税不服審判所に提出された審査請求書が実質審理に入るためには、その審査請求の適格性を事前に審査する必要があり、これを形式審査といいます。 形式審査には、様々な論点がありますが、今回は…続きを読む
【0276】審査請求に係る各種書類の送付先 1.総代が選任されている場合 相続税事件は1人の被相続人の相続財産について複数の納税義務者があり、その相続財産の評価や課税財産の範囲によって複数の納税義務者の税額が連動して変動する性格があります。 そういった事案の場合で…続きを読む
【0275】原処分庁の意義 1.審査請求の対象となった処分をした原処分庁 国税通則法第93条第1項に規定する原処分庁とは、具体的には次のとおりです。 ❶税務署長、国税局長又は税関長がした処分(❷の処分を除く。) 当該処分をした税務署長、国税局長(沖…続きを読む
【0274】審査請求の計画的な審理 1.標準審理期間の設定及び具体的な標準審理期間 審査請求は簡易迅速かつ公正な手続により国民の権利利益の救済を図る制度であり、担当審判官は簡易迅速かつ公正な審理の実現のため審理手続の計画的な進行を図る責務を負うことからすれ…続きを読む
【0273】法規・審査担当の役割(その2) 1.調査及び審理並びに法規・審査の全過程を通じた役割 重要先例見込事件等の該当性について、審査請求の争点ごとに検討し判断します。 また、本部照会事件について、本部照会担当者である法規・審査担当者又は支部所長(各地域国税不…続きを読む
【0272】法規・審査担当の役割(その1) 1.法規・審査担当の設置及び法規・審査担当者の指名 支部所長(各地域国税不服審判所長)は、判断の統一性を確保し適正な裁決をするなどのために、法規・審査担当を設け、部長審判官、審判官、副審判官又は審査官の中から1名又は2名…続きを読む