【0081】T塾35年史 1.国税不服審判所で定年を迎える税務職員 国税不服審判所は、国税局(税務署)から独立した国税庁の「特別な機関」ですが、「国税不服審判所に採用され、一貫して国税不服審判所に勤務し、国税不服審判所を退職する」という税務職員は…続きを読む
【0080】超異例 国税局長自らによる不祥事予防講話 1.平成26年当時の大阪国税局を取り巻く状況 私が国税審判官に任官された平成26年は、大阪国税局管轄の税務職員による贈収賄等の非行事件が比較的多く発生していました。 大阪国税不服審判所は大阪国税局と別の組織であるとはいえ…続きを読む
【0079】国税職員の永年勤続表彰に見る審判所の位置付け 1.永年勤続表彰 10月は国税職員の永年勤続表彰の季節です。 終身雇用(身分保障)が維持されているため、同期の大方が勤続20年・30年(高卒相当で入職している者については40年)という節目を迎えるのですが、これら職員は外…続きを読む
【0078】税務職員の他の国家公務員との給与水準の違い 1.俸給表 国家公務員には、その職務の属性によって複数の給与テーブル表、すなわち、俸給表が用意されています。 事務次官、長官といった国を代表する行政の幹部級の職位を指定職といいますが、指定職俸給表は1号棒から8号棒まで区…続きを読む
【0077】「却下」「取下げ」でも納税者の勝ち? 1.審査請求の処理状況 令和元年度(会計年度)における国税不服審判所長に対する審査請求の処理状況は以下のとおりです。 ❶全部認容 90件 ❷一部認容 285件 ❸棄却 1,989件 ❹却下 134件 ❺取下げ 348件 …続きを読む
【0076】担当審判官は面談時にこんな配慮をしている 1.元審判所長講話 第18代(平成21年~23年)の大阪国税不服審判所長でいらした本多俊雄さんが、去る令和2年3月17日に大阪高裁部総括判事を最後に依願退官されました。 大阪国税不服審判所長退任後は、大阪地裁部総括判事、…続きを読む
【0075】負けさせる側にどこまで説示するか 1.各地域審判所による裁決書の個性 裁決書は、その全てが「国税不服審判所長(本部所長)」名で出され、それは、行政判断の全国統一性の要請に基づくものですが、実際には、各地域審判所の首席審判官の出身・経験に基づく個性が顕れま…続きを読む
【0074】現場の努力を無にする審理は要らない 1.審理専門官 今回は国税不服審判所という権利救済部署ではなく、権力行政である国税局・税務署の話になりますが、国税局・税務署には「審理専門官」という官職があります。 ポストの位置としては、税務職俸給表6級(税務署の統括官…続きを読む
【0073】納税者版「調査経過記録書」作成のススメ 1.調査経過記録書 調査官は、税務調査の一連のプロセスを「調査経過記録書」に記録しています。 「復命事項」として、要旨以下の内容が、時系列で、かつ、原則として箇条書きスタイルで記載されています。 そして、その横には「指示…続きを読む
【0072】不服申立てにおける税理士代理人の特徴 1.不服申立ての代理人 訴訟代理人は弁護士でなければならず、税理士は出廷陳述権のある補佐人の地位に止まりますが、国税に係る不服申立ての代理人になることは「税務代理」の範疇ですので当然ながら可能です。 ただし、税理士しか不…続きを読む