元国税審判官税理士のコラム | 大橋誠一事務所 - Page 24

【0060】主張整理の難しさ

【0060】主張整理の難しさ
1.請求人の主張の引き直し 国税不服審判所長に対する審査請求は、まず、審査請求人が審査請求書を提出するところからスタートします。 審査請求書(次葉)には、「⑪審査請求の趣旨」欄で原処分のどの範囲の取消しを求めるか、そして…

【0059】訂正裁決になる誤りの例

【0059】訂正裁決になる誤りの例
1.用語の遣い方 国税不服審判所の公表裁決をご一瞥いただくだけでも、「こんな文章を書く仕事をしていたら、そりゃあ文章に小うるさい奴になるだろうな」と思われていることでしょう。 例えば、裁決書で「反面調査」という用語は使用…

【0058】負け方も大事

【0058】負け方も大事
1.書面でしか回答できない 私が国税不服審判所において裁決書案(議決書といいます)を起案するに当たって苦労したことのひとつに「書面でしか回答できないこと」がありました。 「書面でしか回答できない」こと自体は特殊なことでは…

【0057】争点設定

【0057】争点設定
1.争点主義的運営 国税不服審判所は、たとえ審理の原則が総額主義であっても、以下の国税不服審判所創設時の参議院附帯決議を尊重して、「新たな調査を行う場合は『争点主義』で・原処分の適否は『総額主義』で」という争点主義的運営…

【0056】局内職場研修

【0056】局内職場研修
1.局内職場研修の研修スケジュール 国税不服審判所職員に限らず、税務職員全体を対象とする研修が定期的に開催されます。 必ずしも必須ではないようですが、公務員になったことが新鮮だった任官1年目の私は手を上げて研修を受けるこ…

【0055】本部照会必須事件

【0055】本部照会必須事件
1.裁決書の「原本」をご覧になったことはありますか? 皆様は、裁決書の原本をご覧になったことはおありでしょうか。 裁決書の発送に携わる管理課職員以外には、裁決書の原本を触る機会はほとんどないと思います。 なぜなら、裁決書…

【0054】国家公務員の定員削減

【0054】国家公務員の定員削減
1.国家公務員の総人件費と機構・定員管理の基本方針 私が国税審判官に任官された直後の平成26年7月25日の閣議で、「国家公務員の総人件費と機構・定員管理の基本方針」が決定されました。 私は、同日付の日本経済新聞の電子版で…

【0053】国税不服審判所創設50周年

【0053】国税不服審判所創設50周年
1.2020年5月1日は何の日でしょうか 2020年5月1日は、このブログを2019年5月1日(令和初日)に開設してちょうど1年・・・でもありますが、もっと大事なこととして、国税不服審判所が創設されて50周年を迎える日で…

【0052】わかりやすい文章を書く工夫

【0052】わかりやすい文章を書く工夫
1.裁決書の文章が難しくなる事情 裁決書案を起案してきた立場から申し上げて、裁決書の文章が難しいことを否定する気持ちは全くありません。 税理士先生を中心に、「もっと簡潔に書けないものなのですか?」と問われるのですが、書く…

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