【0021】経験者採用 1. 国税庁における経験者採用 人事院は国家公務員の中途採用に関する情報提供を行っており、国税庁においても社会人経験を有する者の採用試験を実施しています。 例えば、国税庁の令和2年4月1日の採用予定者数は全国で220名と…続きを読む
【0020】原処分庁調査の新鮮さ 1.原処分庁調査とは 担当審判官に事案が配付(ちなみに、号外のように不特定多数に撒く場合は「配布」、特定した人に配る場合は「配付」です)されて、必ず実施する職権調査に「原処分庁が収集した証拠の閲覧収集(審判所内の通称「原…続きを読む
【0019】課税負担の錯誤 1.課税負担の錯誤とは 民法95条規定の「錯誤」、特に「課税負担の錯誤」についてお話しします。 「課税負担の錯誤」というと、何か遠い裁判の世界の言葉のようで、自分には関係がないと思われるかもしれませんが、ありていに言えば…続きを読む
【0018】退職手当 1.国家公務員の退職手当の計算式 民間出身の国税審判官は原則として3年間の任期付職員ですが、退職手当の支給対象です。 基本の計算式は、 基本額(退職日の俸給月額×退職理由別・勤続年数別支給割合)+調整額 です。 民間出身…続きを読む
【0017】遺児育英資金 1.義理に厚い組織風土 公務員全般がそうなのかはわかりませんが、国税組織は相対的に「義理に厚い」印象がありました。 大阪国税局管内でも9,000名弱の職員がいますので、年に1~2名は現役職員の方が亡くなります。 そして、…続きを読む
【0016】書くことを厭わなくなった 1.税務に関する文章を書く訓練の場 国税不服審判所を経験して、「書くことを厭わなくなった」と感じています。 審査請求書に対するお答えは、裁決書という書面の中でしかできませんので、「いかに文章で説明し切るか」という意識で書…続きを読む
【0015】申告納税制度は納税者にとって酷な制度 1.申告納税制度の表の面 税理士法1条にある「申告納税制度」ですが、これにどういったイメージをお持ちでしょうか。 文化勲章受章者である金子宏先生の「租税法(22版)」54頁には、「納税者の激増に対処するためのやむをえざる…続きを読む
【0014】給与の追給と回収 1.国税局(税務署)と審判所は会計単位が異なる 民間出身とりわけ資格業の経験しかない者が公務員組織に入ると、多かれ少なかれカルチャーショックを受けることになりますが、任官当初の例をご紹介します。 民間出身の国税審判官は7…続きを読む
【0013】期別から国税職員の年齢がわかる 1.民間出身の国税審判官に対する導入研修 多くの会社がそうであるように、入社直後には各種研修があり、それは国税不服審判所においても同様でした。 国税不服審判所の民間出身の国税審判官を対象とした研修としては、任官当初に大阪…続きを読む
【0012】任官に当たってのアドバイス 1.国税不服審判所はベールに包まれていた 平成26年2月に国税不服審判所の採用試験に合格したものの、当時は民間出身の国税審判官の卒業生は関西にはほとんどおられず、国税不服審判所に関する情報をほとんど得ることはできませんで…続きを読む